元日本経済新聞社記者で現在、総務省地域情報化アドバイザーをされている坪田知己さんの講演会が行われました。
印象的だった言葉をご紹介します。
・情報化社会は間違い。情報はわき役に過ぎない。情報を使いながら、いかに主役を引き立てるかだ。
・情報が氾濫すると情報の価値が下がる。それでも現在、日経の記事が読まれるのは、他社に比べて3倍歩き、くそまじめに相手のところに行き話を聞いているからだ。そうすることで情報の価値が上がる。結局は、心を込めた仕事が大事。
・日本には「忖度(そんたく)」と「斟酌(しんしゃく)」という言葉がある。相手の気持ちをくみ取ること、くみ取ってそして行動すること。これこそ「おもてなし文明」先進国である日本人の心だ。
・自分にしか持っていないことを書きなさい。自分のセンスで対象を解釈し、読者を意識して情報を伝える。自分を無にしてはいけない。
・コミュニケーションで大切なのは、表現の豊かさを理解できる教養と、自分の想いを伝える言葉。
・人にとって情報力とは、考えること、そして表現力。
「静岡新聞」より(一部引用)
坪田さんは「自分のセンスで対象を解釈し、読者を意識して情報を伝えることが大切。自分を『無』にしてはいけない」と文章術を披露し、「コミュニケーション文化を作り直し、日本を『おもてなし』文明の先進国にしていくべき」と主張した。
日本語の素敵さと、日本人としての自分に誇りを持っていいんだ、そんな気持ちになれた講演会でした!